洞田創研究室

洞田創(とだはじめ)のブログです。只今、スケジュール的な問題で浮世絵(風イラスト)の作成依頼の受け付けは停止しています。ご迷惑をおかけしております。その他、ご用のある方はhajime_toda☆yahoo.co.jpまでご連絡ください。(☆を@にしてください)

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【お絵かき講座】キャラ絵の描き方基礎~第八回応用概論Ⅱフカン(俯瞰)

キャラ絵の描き方基礎(頭の固い人向け) 第八回 応用概論Ⅱ~俯瞰

 この講座も早いもので後半戦になってきました。講座では、レポートの提出などというめんどくさいモノはありません。単位も出ませんけどね(シラバス参照)。
 さて、前回は素体(アタリ)の描き方のうち、「立ち絵」および、「上体のヒネリ」についてご説明いたしました。今回は「俯瞰の構図」、および「上体の反らし」についてご説明いたします。

 

 おっと、素体が何なのか分からない方については第二回の講義録をご覧ください。

 

 

はじめに~今回描く絵の話

 では、先週に引き続き、応用概論をとおして描いていく絵をご覧ください。

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 1は先週書きましたから、今回は2の「こけている人物」ですね。こけているので上体が「俯瞰」の構図になっています。


 それでは、始めていきましょう。

 


下準備~設計図を描こう

 先週と同じく、設計図を描くことから始まります。もちろん、こんなめんどくさい事は、落書きの場合はしなくていいですよ。「自分のイメージを正確に絵にする」という事が必要な、キチンした絵を仕上げる、という場合の話なのです。
 設計図は側面と、できれば正面。前回は、例示の絵を詳しく描きすぎました。。そこで、「そこまで描くんだったら半ば完成じゃん(怒)」という声にお応えして、もっと適当に描いてみました。

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 こんな雑な感じでも、まったくOKですよ。ただし、このファジーな線を「絶対その通りに引かないといけない線」と思ってしまうと本末転倒なので、あくまで参考にするための、適当な線であることを覚えておきましょう。

 


胴体を描こう

 さて、今回も最初は胴体から描き始めます。もちろん、皆さんはどこから描き始めてもかまいません。

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 この胴体は、90度反時計回りに回転させれば「俯瞰の構図」となります。結局、どのような構図も、慌てずに一つ一つパーツを描いていけば、なんとかなるものです。それに、上の図④の下でも説明してありますが、奥行きが短くなった複雑な構図ほど判定が甘いので、実はお得なのです。

 


脚を描こう

 お次は脚を描いてみましょう。設計図がファジーな分、試行錯誤の余地が出来るので、今回は「おためし線方式」でやってみます

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 ちなみに、①や②の補助線に関してですが、補助線に囲まれているお試し線は「描いて消してを繰り返して何ぼ」の線なので、補助線も巻き込まれてよく消えます。ですから、気負わず適当に描くか、目測でやって描かないのが得策です。

 

 

腕を描こう

 次は腕です。これも、おためし線方式を使います。また、嘘パースについても説明します。

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 ちなみに、上述の三角筋を本格的にやるには、鎖骨・肩甲骨の調整と言うオススメできない方法を取らねばなりません。。……まあ、お伝えする際には、「そんなものもあるんだー」ぐらいの感じで見てもらえればと思います。やる必要はないですよ。

 


頭部を描こう

 いよいよ最後のパーツ、頭部です。ここまでくれば出来たも同然です。
 ②など省略している部分の内容が分からない場合は、該当の回(第六回・第七回)を見て頂けると良いかと思います。

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パーツを組み合わせよう(完成)

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 さて、これで今回の講義は終わりです。いかがでしたでしょうか。
 俯瞰やアオリも、パーツごとに描いていけば出来るモノです。とはいえ、特に奥行きが縮んで見えるモノについては、人間の脳は「ここはこんなに短いはずがない!!」と反発しますので、ゆっくりと慣らしていけばよいでしょう

 

 おっと、次回の講義ですが、補講が入ります。
 補講は、今日の体の反らしの逆、体を丸める前屈や、体を横に倒す側屈など、胴体の動きについて取り扱う予定です。……あくまで予定ですからね。
 それでは、次回の講義でお会いしましょう。