本日のプリキュア雑感(10/4)
ごきげんよう。ニチアサ大好き洞田です。
今日のニチアサは、トラクルが終わり、仮面ライダーゴーストが始まるという番組改変期のあわただしいものでした。
大好きだったんですけどね。トラクル。
さてと、本日のプリキュアは、第35話「やっと会えた…!カナタと失われた記憶!」でした。
内容は、はるはるの思い人であるカナタ王子が、おおかたの大友が想定していた「敵幹部としての再登場」ではなく、記憶を失ってバイオリン工房に居候しているという展開になりました。
そこで、主人公たちがカナタ王子の記憶を取り戻そうと色々する、という流れなのですが、基本的には一話で記憶を取り戻されては色々展開上困るので、回復はお預け、その代わり新たな友情をむすぶというオチでした。
ともあれ、カナタ亡命王子の身になって考えると、いきなり出会った見知らぬ女子中学生にいきなり抱きつかれ、お兄様だのホープキングダムだのプリキュアだの口早にまくしたてられ泣かれたら、素で「は?」ってなるところを、「すまない」と自分のせいにする王子はガチ王子ですね。
この徳はまさに王者の器であると、そう申せましょう。(儒教脳)
儒教で思い出しましたが、徳のない武力に頼った状態での権力を「覇」と呼びますので、現在のディスダークはまさに覇であります。
さて、こういう解釈をもってプリンセスプリキュアを見ると、以下のような感じになるでしょう。
かつて徳を持って治められておりましたホープキングダム。描写を見る限り、聖王聖代もかくやと言わんばかりのかなり理想的な政治が行われていたはずですが、トワ様の一件により住民に不安の心が生じました。これをもって、「徳治、民を蓋わず」として、不徳の致すところ、王道が成立しなくなります。
王道が成立しないならば、天は今までの天命を変えます。すなわち新たな姓を持つ王が誕生するはずで、これが「易姓革命」であり、ディスダークはその革命勢力として見なすことができます。しかし、残念ながらディスピア様には天に認められる徳はなく、ホープキングダムを武でもって支配したまま、すなわち「覇」である状態になりました。(秦滅亡後の西楚覇王みたいなものですね。)
ということは、物語の最後にはディスダークは倒され、ホープキングダムが復活するはずですが、王国はいったん天命を終えているので、復活した王国は、実際にはカナタ亡命王子の徳をもって新たに成立した王朝と見なすことができるでしょう(気が早い)。この場合、同じ名を持つので、後世の歴史家は「後望朝」とでも呼ぶのでありましょう。
プリキュアの歴史が、また一ページ……