【お絵かき講座】キャラ絵の描き方基礎~特別編:下書き実技
イエス、ろくでもない洞田です。
そういえばの話なのですが、2015年度の上半期、こちらで初心者向けの「お絵かき講座」をやらせて頂きました。
※詳細は、カテゴリの「お絵かき講座」をご覧ください。
アレはアレでもう私の知識の全てをお伝えしているつもりではありますが、うっかりしていた事に「で、実際にはどうやってるのか?」みたいなことを伝え忘れているような、そんな気がいたしました。急に。半年過ぎてからです。
ということで、日々のお絵かき(落書き)の場合、私はどのように描いているのか、ということをお伝えしようというのが、今日の趣向です。
というわけで、【お絵かき講座】キャラ絵の描き方基礎~特別編:下書き実技、を始めたいと思います。
1 始めに~使用ソフト・機材の説明
今回の使用ソフトはSAIです。SAIはお絵かきツールの内、かなりお求めやすい価格になっており、更に書き味が良いという事で愛用しております。とはいえ、お絵かきはSAIじゃないと……などと言う気はありません。お絵かきソフトならば基本的に何でも良いのではないでしょうか。
また、お絵かきソフトというものは、人によっては、かなりのカスタマイズをしますけれど、私の場合は、SAIはデフォルトのまま使っております。とはいえ、それでも不自由を感じたことはありません。シンプルイズベスト、慣れるものです。まあ、今回は特に下書きどまりですしね。
おっと、いけない。そうそう。タブレットを使っております。さすがにマウスで描いてはおりません。
それから、300dpiぐらいで描いております。どうせ落書き、もっと解像度は小さくてもいけるのですが、欲をかいてペン入れ、着色まで進んだ時に、そのまま使えるので便利なのです。
2 アタリを描く
……ちょっと、こう幸せそうなのは若干腹立ってきますね。
それは、おいておいて、私のアタリはこういったものです。これは、講座の描き方そのものですね。この辺りの描き方は、講座で説明申し上げていますので省きます。
また、特に、イメージがわきにくい場合に、もっと簡易なアタリとして棒人間ともうしますか、ちょうど「不思議の国のアリス」ででてくる「トランプの兵隊」みたいな状態で描く事もあります。もちろん、描いた後に、それを厚みのあるアタリに描き直すというひと手間は加わります。
上の絵で、申しあげることがあるとしたら、私は普段はこのぐらいザックリ描くということです。講座で申しあげていた数値などは、ほとんど気にしません。ふざけるな、という話ですが、まあ大体の形が合っていればOKと思っております。
整合性が合わなかったり、見た目に強い違和感があって手が止まったら、「ああ、ここはこの割合だった」と思い出すぐらいでやっております。
ちなみに、これは一枚のレイヤーで描きましたが、レイヤー分けするのも良いかと思います。特に複数人物の場合は、レイヤー分けしておくと、「ちょっと動かしたい」という時などに便利です。
3 下書きの前に~レイヤーを薄くする
アタリを描いたら、次に下書きとなります。
これはデジタルの場合なのですが、下書きにうつる前に上で描いたアタリのレイヤーの濃度を下げて線を薄くします。
このように薄くします。本来はもっと薄いのですが、そうすると、画面では見えなくなってしまうので手加減しました。
私の性格上の問題なだけかもしれませんが、ある程度薄くすると、脳がその線を軽んじる、と申しますか、「重要な線じゃないな」と認識します。これがちょっとしたミソなのです。
ようは「良く見ないとはっきり分からない」というぐらいまで薄くしてしまう訳です。そうすることで、下書きの線が、アタリに引っ張られすぎることを防ぎます。
まあ、あくまで私の場合、ということです。
4 下書きを描く
上のアタリを参考にしたりしなかったりしながら、下書きを描きます。
こんな感じになりました。私はアタリに直接服を着せて人物を描きます。ただ、これは慣れているからそうしている、という気もしますから、推奨しているわけではありません。アタリ、裸体、着衣、と手順を踏んでもまったく問題はありません。そちらのほうが逆に推奨されるものでありましょう。
ところで、人によってどこから描くのか、みたいなものはありますが、私は大体顔の、目から描いています。しかし、別に私の中で決まっているわけではなく、別のパーツから描き始めることも良くあります。こういった順番は定式化する必要もないかと思います。
また、顔を描く時、アタリの顔が邪魔をする(薄くしているのに、それでも、です。脳は顔を重要案件だと認識しますからね)という場合がありますので、こう言った場合はアタリの顔を消します。結局は、「出来たモノ」で勝負するわけですので、アタリが邪魔をするなら消す、という考え方です。
ついでにいえば、私は基本的に、下書きを描く時は、線を引いている時よりも、資料を見ている時間の方が長いです。「お絵かき講座」でも多少の説明をしましたが、「見てないないもの、把握していないものは描けない」というのは真理かと思います。とはいえ、これは落書きだったので多少の横着はしましたが。。
さてさて、下書きを描いた後、アタリの線を消せば完成です。何のことはなく、アタリレイヤーの目のアイコンをポチッと消すだけですね。
そうそう。閑話休題的な話ですが、私はアタリと下書きの線は、濃い茶色にしています。オススメしているわけではありません。ただ、「これはペン入れとは違うんだぞ」という、気軽に書くための自己暗示のようなものです。
あとはこれをペン入れして、色を塗ってというところですが、私の場合、ペン入れの最中にまたところどころ修正をかけていく感じとなります。が、今日は下書きなのでここまでですね。
それでは、ごきげんよう。