和歌から短歌へ
ことさらに書くべきことも思ほえで水茎かわく夜となりけり
日常の気づきなどをメモしておけばよいのですが、生来の無精でしないままにすっかり忘れて、書くことに困る今日この頃でございます。
ところで、冒頭の歌の水茎(みずぐき)というのは、筆、派生して筆跡や手紙の意味ともなります。このように和歌では歌語(かご)といいまして、単語や表現を言いかえるものがあります。その方がミヤビということでしょうか。
ただ、この歌語、現在の短歌ではあまり使わないと思います。正岡子規の「歌よみにあたふる書」以来、和歌の時代は終わり、抒情性(じょじょうせい)を主体とした近代短歌が幕を開けたということになっておりますので。(ここらへんよく知らないので、詳しい人に聞いてください)
抒情と言えば、なんとはなしに「ジョジョ」に似てますね。何を言ってるんだと思われるでしょうが、実は短歌の歌集で『抒情の奇妙な冒険』というものがあります。
著者は笹公人さん。どういうわけだか「ハヤカワSFシリーズJコレクション」から出てます。色々と短歌世界の規格外ですね。もちろん内容もすごく面白いものです。凄くオススメ。皆の思う短歌についてのイメージが突き崩されます。
ああ……内容を引用したい……したいけどやると営業妨害だ。。
ということで、アマゾンさんのページを貼っておきますね。