洞田創研究室

洞田創(とだはじめ)のブログです。只今、スケジュール的な問題で浮世絵(風イラスト)の作成依頼の受け付けは停止しています。ご迷惑をおかけしております。その他、ご用のある方はhajime_toda☆yahoo.co.jpまでご連絡ください。(☆を@にしてください)

【PR】九州圏の地場企業の皆様、オタクフィッシング用キャラクター作成依頼、募集しております。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

浮世絵『鏡写当世婦人心裏(かがみうつしとうせいふじんのこころのうち)』 18C日本・東京

今回ご紹介するのは、浮世絵『鏡写当世婦人心裏(カガミウツシトウセイフジンノココロノウチ)』である。これ は、魔法の?鏡を当てるとその心が鏡に映って明らかになる、という趣向の物で、人の心の裡を覗くというのは趣味の良いものではないが、男も女も「異性が何 を考えて…

博物図譜『ポーキモン珍獣図譜あるいは隠されたる秘境の動物の記録』より挿絵 18cイギリス・ロンドン

今回ご紹介するのは『ポーキモン珍獣図譜或いは隠されたる秘境の動物の記録』である。これはイギリス王ジョージ3世に献上された博物図譜であるが(下は挿絵の一つ)、ポーキモンという男が未知のアジアの土地を探検し、そこに住む珍獣を記録したものである…

草双紙『野鼠の草紙(のねずみのそうし)』 19c日本・東京

(発表 2014.6) 今回ご紹介するのは、明治二年に刊行された『野鼠の草紙(ノネズミノソウシ)』である。これは、合巻形式の草双紙であるが、文明開化の影響か、紙を横長に使った点に特徴がある。なお、この『野鼠の草紙』の内容は「根津の国のかくれ里に住む山鼠、…

草双紙『新成九十九神 目出度白背(しんなりつくもがみめでたきしらせ)』より挿絵 19c日本・東京

(発表 2014.5)今回ご紹介するのは、『新成九十九神 目出度白背(シンナリツクモガミ メデタキシラセ)』である。これは、江戸後期に甲斐南楠(カイナンクス)によってかかれた草双紙(クサゾウシ)であり、本作はその一ページであるが、目を引くのは何といっても画面におさまり切ら…

「Y・ユーリスキのカード」 20cイギリス・ロンドン

(発表 2014.5) 今回ご紹介するのは「ユーリスキのカアド」である。これは、戦前、ロンドンに駐留していた商社マン高島竹次郎氏の遺品であり、彼の手記と共にトランクから発見された物である。手記によれば、昭和五年、氏はポーランドから来たY.ユーリスキ…

浮世絵「外ヶ嶋鉄道館内蒸気車之図」 19c日本・東京

(発表 2013.9) 今回ご紹介するのは、「外ヶ嶋鉄道館内蒸気車之図(そとがしまてつどうかんないじょうきしゃのず)」である。鉄道館というのは現在の駅のことで、題名は、外ヶ嶋という駅の、駅内の蒸気機関車の図という意味である。この絵は元々3枚続きの…

『日日新報』(錦絵新聞)より記事「狐狸が新聞画工に弟子入り」 19C日本・東京

(発表 2012.5) 今回ご紹介するのは、明治初期の錦絵新聞「郵便日日新報」である。錦絵新聞は明治の初期に存在したジャーナリズムで、記事に錦絵(浮世絵)をつけたものである。扱う記事は事件やゴシップ・怪談奇談の類が多く、その点を考慮しても現代の写…

掛軸『大兄鞠尾命御尊像(おおえのまりおのみことごそんぞう)』 18C日本・京都

(発表 2013.1) 今回ご紹介するのは、『大兄鞠尾命御尊像(オオエノマリノオノミコトゴソンゾウ)』である。これは、ある地方の旧家に伝わっていた掛け軸で、描かれて いる神の姿は、一見大黒天にみえるが、右手に茸を、左手に炎の出る宝珠を持ち、さらには亀のような竜の…