洞田創研究室

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読本『倭久倭久先生酔夢譚(わくわくせんせいすいむたん)』より挿絵 18c日本・東京

(発表  2010.2)
今回ご紹介するのは、江戸中期の読本「倭久倭久先生酔夢譚(わくわくせんせいすいむたん)」である。この物語は倭久倭久先生という発明家が船旅の途中、嵐 に巻き込まれて人外の住む島「胡呂利国(ごろりこく)」に漂着し、そこで持ち前の発明の才を活かして大活躍するという筋書きである。(下は挿絵)
ちなみに、作者”江沼越渓”(えぬまえちけい)は以前にも、野坊先生(のぼうせんせい)という無口な発明家と皮膚病やみの犬、権太(ごんた)を主人公とした 同様の筋書きの小説「野坊先生漂流譚」を書いており、「倭久倭久先生酔夢譚」は野坊先生のヒットを受けて、版元から同様の注文を受けて書いた、言わば続編 のような扱いの作品であろう。

※左上の文章は、
「倭久倭久先生 三国一の発明巧者にして 獣人国をも おどろかしける
 とんだる相出合い(アイデア) たのもしき到来(トライ)
 遊びてわくわく 造りてわくわく」
となっています。

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