『うろ覚え草紙』より冬至に老神を迎へること(うろ覚え草紙紹介)
皆さま、クリスマスイブですが、いかがお過ごしでしょうか。館林大学の私の講義では当然補講をぶち込みました。当たり前です。
ただ、去年は、講義後に研究室に戻ってみると「誅」とただ一文字書かれた、それは綺麗にデコられたクリスマスカードがドアに挟まっていたので、今年は少しためらいがあったのですが。。
ところで、クリスマスイブといえば、郷土史料『うろ覚え草紙』に、こういう文献があります。ご紹介いたしましょう。
以下、『うろ覚え草紙』よりの転載です。
(口語訳)
冬至老神(とうじろうしん)は、冬至の頃に来る神である。赤い衣をまとい、大袋を担いでいて、大鹿に乗って門々を訪れては福を授ける。子供の守り神ともされていて、縁日には親が子に物を送る風習がある。そのため、子供からの人気は大変なものである。
老神の来訪を願う時は、目印として玉飾の依木(たまかざりのよりき)を立てる。老神は竈にお宿りされるので、竈を掃除し、清めておかなくてはいけない。
この神はもともと本朝の神ではないが、未来では、ほとんどの家で祀られている。
とまあ、こんなネタが×60。冬休みのお供にいかがでしょうか。